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* この文章は2001年頃に書かれたモノです。ご注意下さい。

 

 パソコンを使っていて多くのウインドウを開いていると、システムが不安定になって画面が乱れたり、「システムリソースが不足しています」等のエラーメッセージが出ることがある。よく、メモリを搭載すればするほどシステムリソースが増えると誤解されることが多いので、今回はこの2つについて勉強し、おまけに、Windowsを快適に使う術を学ぼう。

 

システムリソースとメモリ

 システムリソースとは、簡単にいってしまえば、Windowsが同時にアプリケーションを動かすことができる「残り量」のことである。アプリケーションを起動するたびに(=ウインドウを開くたびに)、そのアプリケーションに応じてシステムリソースが消費される。そして、システムリソースの残り量が極端に少なくなると、画面が乱れたり、フリーズ、エラー、といったことが生じるようになる。

 さて、ここで、メモリとシステムリソースについて考えてみよう。よく、「メモリの量はいわば「机の広さ」で、同時に行える作業の量に関わってくる。ハードディスクの量はいわば「本棚」で、保存できる量に関わってくる、CPUはいわば「頭脳」で、作業の処理速度に関わってくる」という表現をすることが多い。

 この、「メモリの量=机の広さ」という表現から、「メモリ → 机の広さ → どれだけ同時に作業できるか → システムリソース」という構図が生まれがちなのだが、実際の所、システムリソースはメモリの量とは関係していないのだ。

 

メモリとスワップファイル

 さて、ここで少し、メモリに関して勉強してみよう。「メモリ」は、「パソコンで行われる作業を処理する場所」であり、多ければ多いほど、大きな作業をこなすことができるようになる。極端な話、メモリが多ければ500ページのWORDファイルを開くことができるが、メモリが少ないと、200ページまでのWORDファイルしか「開くことができなくなる」のである。

 ただし、ここで言う「開くことができなくなる」というのは、正確ではない。正確には、「200ページまでの部分だけがメモリで処理され、残りの(メモリからあふれた)部分はスワップファイルというファイルによって処理される」のである。先程の例で言えば、200ページまでの部分がメモリで処理され、残り300ページの部分はスワップファイルで処理されることになるのだ(だから、実際の所、メモリが足りなくても、Windowsが自動的にスワップファイルを作って処理を継続してくれるため、ファイルを開くことができる)。

 

 では、「スワップファイル」とは何なのか。例えば、みなさんが数学の問題を解くとき、「13x3」という数式なら暗算で答えを出すことができるが、「257x348」と、複雑な計算になってくると、紙を用意して実際に書きながら答えを求めることになるだろう。この「暗算で処理できる」ということが「メモリ」であり、「紙を用意して書きながら処理する」というのが「スワップファイル」なのである。

 つまり、Windowsは、メモリに収まりきらなかった部分については、ハードディスクに「スワップファイル」という一時的なファイルを作り出し、そこに、収まりきらなかった部分を書き出し、処理しているのである。先程の例えで言うならば、「『暗算しきれなくなり(=メモリだけでは処理できなくなり)』、『本棚(=ハードディスク)』から『紙を持ってきて、紙に書きながら処理を行う(=スワップファイルを作り、スワップファイルで処理を行う)」のである。

 当然、ハードディスクとメモリでは、データーの転送速度が全然違うので(メモリの方が格段に速い)、メモリ単体で処理した方が、スワップファイルを利用するより格段に速い。

 また、スワップファイルは作業の内容によっては数十MBのサイズに及ぶことが多いので、Windowsがインストールされているハードディスクの残り容量が極端に少なくなると、必要なスワップファイルが生成できず、システムが不安定になることもある。そこで、よく言われているように、Windowsがインストールされているドライブは、少し余裕を持って空き容量を設けていた方がよいのだ。

 

システムリソースを増やすには

 さて、かなり話がそれてきたところで(汗、話をシステムリソースに戻そう。今までの話から、メモリの役割と、システムリソースとメモリは関係がないことについて、理解いただけたと思う。次は、システムリソースを増やす方法だ。

 結論から言ってしまうと、システムリソースの絶対量を増やす方法はないのだ。これはなぜかと言えば、Windows95/98/MEでは、最初からシステムリソースの全体量は固定されていて、この量をユーザーが独自に増やすことができない設計になっているからである(だから、メモリをいくら積んでも、システムリソースの全体量は増えないのだ)。そんなバカなと、思うかもしれないが、「そんなバカ」なのである(笑。

 

 そこで、この大量消費時代において、矛盾するようではあるが、いかに増やすかではなく、「いかに消費しないか」という節約方法が、システムリソースを稼ぐ唯一の手段であり、ひいては、Windowsを快適に利用するテクニックになってくるのだ。

 単純に言えば、「アプリケーションを使っていると、それだけシステムリソースが消費される」、「グラフィカルなアプリケーションはより多くのシステムリソースを消費する」ので、「無駄なアプリケーションは動かさない」、「グラフィカルなアプリケーションを起動する場合は、できるだけ他のアプリケーションを閉じる」という2つの事柄を守ればよい。

 

 ウインドウが開いていなくても、アイコンが表示されていればされているほど、システムリソースが消費されている。

 特に、「無駄なアプリケーションは動かさない」についてだが、(初期設定で)画面右下に表示されているアイコンが多ければ多いほど、システムリソースが消費されているのだ。

 このアイコンは、いわゆる「常駐ソフト」と呼ばれるもので、ここに表示されているアイコンの数だけ、「常にアプリケーションが動いている」と理解しておいて良い。スピーカーアイコンや、モニタアイコン、RealPlayerのSmartCenterなど、必要が無いものは、極力表示されないようにする(常駐しないようにする)と良い。特に、SmartCenterは常駐を解除しようとすると、しつこく解除させないようにするので、悪質だ(と私は思う)。

 機種によっては、最初から常駐設定されているものがある。チェックしよう。

 また、Vaioや富士通など、メーカーによっては、画面やサウンドの設定を行うためのアイコンや、ランチャー(便利メニューやお役立ちメニューといった類のもの)アイコン、プリインストール(あらかじめインストールされている)アプリケーションによる常駐アイコンなど、初期状態から大量のアイコンが表示されているマシンがある。同様に、必要なものだけ残し、不要なものはOFFにしよう。

 Windowsが動く上で必要なアプリケーションもあるので、注意が必要だ。

 さらに、中には常駐しているのに、画面右下にアイコンで表示されないものもある。一度、常駐アイコンを全てOFFにし、Ctrl+Alt+Deleteキーを押して、強制終了のウインドウを表示させてみよう。このウインドウには、現時点で動作しているアプリケーションが全て表示される。

 ただし、Windowsが動く上で最低必要なアプリケーションというものがいくつかある。何もかも動いていない状態がベストというわけではないので注意して欲しい。

 

 さて、具体的な、常駐ソフトの設定や、常駐ソフトのどれが必要で、どれが不要なのかの見極め方だが、これについては、Windows FAQ の 「システムリソースの空き容量を増やす」というページに非常によくまとめてあるのでそちらの方を参考にして欲しい。

 なお、自分のパソコンのシステムリソース残量をチェックしたい場合は、スタートボタン、プログラム、アクセサリ、システムツール、リソースメーター、をクリックすればシステムリソース残量を表示するウインドウが出てくる。

 もし、「リソースメーター」が見あたらない場合は、マイコンピューター、コントロールパネル、アプリケーションの追加と削除、をダブルクリックし、「Windowsファイル」タブの「システムツール」項目をダブルクリック、「リソースメーター」にチェックを入れ、OKボタンをクリック、OKボタンをクリックすれば、インストールされる(WindowsのCD-ROMが必要になるので準備しておこう)。

 

参考)

Windowsを快適にする術

Nacelle
システムが遅くなる原因と対策
更に知りたければ「パフォーマンス


システムリソースをもっと勉強したい場合は

XWIN II Web Page
Windowsのシステムリソース解説

 

 

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